「足下を掘れ、そこに泉あり」

私は長年にわたり、世界のトップクラスのオペラやバレエ団の日本公演の制作の仕事をして来ました。ミラノスカラ座やパリオペラ座など500名近い出演者やスタッフが来日しての公演などがありました。

その舞台の規模や質の高さに驚くとともに憧れを感じていました。そんななかで何よりも私が感じたことは、舞台にたずさわっている彼らの自国の文化に対する誇りと自信に満ちた仕事ぶりでした。

ある日、私は彼らの創り出す舞台を観ている時、彼らに負けないような日本の文化があるのではないかと感じました。それは日本人が先祖から大切に伝えてきた日本の伝統芸能に違いない。規模は違えども世界に二つとないオリジナルであり、対等な価値を持っていると気づいたのでした。

そしてこの協会を2009年に設立し、これまでに日本文化の世界発信、こどもたちへの啓蒙、若手演奏家の育成などの事業を行ってきました。自国の文化を大切にすることは他国の文化も認めることです。そうすれば世界はもっと繋がりあえることを信じて仕事をしていくつもりです。